館山

去る3/15、館山でサイクリングをしてきた。 4月まで有給消化だが、天気予報を見ると3月後半は天気の悪い日ばかりで、その日を逃すと晴天と言える日はしばらく無さそうだったのでいいタイミングだった。

コースは駅前で自転車を借りて海沿いに沖ノ島洲崎神社、野島崎を巡ってまた駅前に戻ってくるコースにした。 11時頃、自転車の貸出手続きを終え、沖ノ島に出発した。

何かあるというわけではないが、水の透明度が高く、夏に海水浴でもしたら気持ちがよいだろうなと思った。

小さな洞窟もあり、なかなかのフォトスポットだった。

島の外周をひとまわりしたところで気が済み次の目的地である洲崎神社に向かったが、途中トラブルがあった。 積もった砂の上に自転車で乗り上げてしまい、車輪が砂にとられたために私の身体は自転車から投げ出された。 顔と脚が地面に叩きつけられ、前歯が地面に削られる感覚がはっきりとあった。 結果として、顔の数ヶ所に傷を負い、両膝を打撲した。 前歯も1ヶ所欠けてしまったのでかかりつけの歯科医にすぐさま連絡したところ、翌日の予約が取れたのは不幸中の幸いだった。

もう10数年くらいここまでの怪我をしたことは無かったのではないかと思うほどの負傷だったが、後ろには車が普通に走行していたことを考えれば、轢かれなかった上に骨折なども無しというのはまだツイていたと言う他ないだろう。 特に腕を負傷しPCの操作ができないということになれば、仕事の変わり目ということもありどうなっていたかわからない。 数ヶ月無職になっても耐えられる程度の蓄えはあるが、苦しかっただろう。

膝の痛みで自転車をこぐのが辛くここで引き返そうとも考えたが、嫌な思い出だけが強く残ったまま帰るのも癪だったので旅程を続行することにした。 顔の傷の大部分はマスクをしていれば隠せる位置だったのも都合がよかった。

洲崎神社に到着すると、負傷した脚に堪える長い階段が待ち受けていた。

ひとまず、先のトラブルで生死や今後の生活に関わるほどの負傷が無かったことへの感謝を伝え、顔の傷がきれいに治るのと欠けた歯がくっつくことを祈った。

洲崎神社を出た頃、既に午後3時を回っていた。 17時までに自転車を返却しなければならず、最後の目的地である野島崎まで16kmほどあり、更に館山駅に戻るにも16kmほどあるため、残念だがここで引き返すのが賢明だろうと思えた。 しかし、今回諦めたら果たしてもう一度ここに来る気力が起こるか疑問だったので、そのまま野島崎に向かった。 打撲した箇所は相変わらず痛いし、サドルも硬くて尻が痛くなり、電動アシストもついていたがかなり苦しい道のりになってしまった。

16時手前になってようやく野島崎に到着し、房総半島最南端を20分程度でスピード観光した。 灯台に入れるようだったので入ってみたが、途中から階段が急な上に1人しか通れないほど足場が狭くなったので上るのに苦労した。

一通りの場所を見てからは館山駅に向けて自転車を飛ばしたが、16時半を回ったところで明らかに間に合わないだろうと判断し、店に10分程度遅れることを連絡し詫びた。 私のせいで少し残業する羽目になってしまったにも関わらず、怪我を心配して下さった上に絆創膏なども頂き、感謝しか無かった。

ただ、それはそれとして、今後は高かったり時間の都合が付きづらかったとしても旅先ではより安全な交通手段を使おうと決意した。 特に都市部以外の道の整備が不十分な地域では、今回のように道の上に障害物があったり、そもそも歩道が狭くて車道にはみ出ざるを得ないことも多かった。 この記事を書いている現時点で、怪我の後始末に10〜15kほどかかっている。 その程度で済んでよかったとは思うが、それでもそのようなことに金を使うのであればバスや、それができないならタクシーにでも乗っていればよかったのだ。 今後の教訓とする。